JFC News

JFC News|過去に発表した映画産業や映画祭といった映画関連情報、およびJapan Film Commissionの活動に関する情報を掲載しています。

2016年2月5日

JFCアワード 総評と各賞受賞理由について

(総評)
日本で最初のフィルムコミッションが設立されて15年が経過し、横のネットワークが進んだことにより、各地でフィルムコミッションの工夫により撮影環境が向上していることを示す多数の候補FC×作品が、全国各地より応募された(応募総数27件)。
各地のフィルムコミッションは撮影環境の整備とともに、撮影された作品を活用する重要な役割を担うが、この点について各地のそれぞれの工夫や、新たな役割への挑戦などの取組みに特徴が見られ、それが賞の選考にも大きな影響を与えた。

【最優秀賞】1FC×作品
★佐賀県フィルムコミッション 作品名(タイ国映画)『Timeline~思い出の手紙~』
当該地域の海外作品誘致において、ゼロからのスタートで誘致に着手し撮影を実現したこと、撮影後の観光振興に関する活用の点でも地域がまさに一体となり、映画のみならず様々なメディアの活用を戦略的に行った結果、観光客誘致に成功している点が高く評価された。

【優秀賞】4FC×作品
★山形フィルム・コミッション 作品名(映画)『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』
クールジャパンの発信において、特に日本らしさをアピールするために文化財等の活用が望まれるが、それを実現するには多くのハードルがある。それに挑戦し、世界への勝負に出ることが可能な作品クオリティの向上に貢献したことが高く評価された。

★信州上田フィルムコミッション 作品名(映画)『サムライフ』
推薦作品は地域で登校困難となった児童・生徒を支えた元高校教師の自伝が映画化されたものである。この映画化にあたって、観光誘致をメインに掲げるFCが多い中、観光とは別の分野の作品の企画開発協力に取組み、プロデューサーとしての役割をFCが一部担うなど、新しいFCの役割を開拓したことが高く評価された。

★ふくやまフィルムコミッション 作品名(TVドラマ)『流星ワゴン』
地域に独特の景観を財産として地域住民が守ってきた経緯を踏まえ、その価値を後世に伝えるために若者が視聴するドラマのロケを誘致したことが高く評価された。昨今、交通利便性がより高い地域や東京の代替地としての地方撮影が増える中で地域ならではの景観をロケーションに活用した点は、非都市圏のFCのモデルとなる。

★北九州フィルム・コミッション 作品名(TVドラマ)『MOZU』
当地域は日本では実現が困難である撮影をこれまでも多く受入れ、様々な工夫により実現してきた経験を有し、その集大成と言える取組みにより、これまではセットや海外で撮影されていた本作品の撮影を国内で実現した。また、本作品等数多くのテレビドラマへのロケーション協力により「東京ドラマアアウォード2014 特別賞」を受賞するなど、映像業界に対するFCの貢献を改めて広く周知したことも高く評価された。


【特別賞】1団体又は個人
★公益財団法人 ユニジャパン
当該法人は、JFCの設立準備期より多大な協力を惜しまれず、また設立以降も国内外の映像マーケット等にて日本のロケーションやJFCの紹介に協力下さり、日本での撮影を希望する国際共同製作案件を紹介下さっている。